代表メッセージ
MESSAGE
新型コロナウイルス感染症の流行拡大によって、折込広告業界は大きな影響を受けました。
日々の買い物など生活に密着した情報をお届けする折込チラシは、緊急事態宣言の発出とともに、日を追って枚数を減らしていきました。それまで多い日は20枚以上あることも珍しくなかったチラシが、5枚になり、3枚になり、地域によっては全く入らない日もありました。
寄せては返すを繰り返していた感染流行の波が、全国的に小康状態になったある日のことです。いつものように自宅のポストで朝刊を手に取った私は、思わず声を上げました。
重かったのです、ズシリと。新聞紙の間から分厚いチラシの束が覗いていました。
職務上、日ごとの売上集計でチラシが徐々に戻ってきていることは分かってはいましたが、この“肌感覚”は予想外でした。
居間に戻り、チラシを一枚ずつめくって行きました。休業要請や外出自粛で長い間止まっていた多くの業種のチラシがありました。
「さぁ、前みたいに元気出して頑張るぞ」
一枚一枚のチラシから、そんな声が聞こえてくるようでした。
チラシは送り手の宣伝・PRですから、関心のない人にはただの紙切れに過ぎないかもしれません。しかし、そこにはさまざまな業種で働く人々の思いが込められています。
コロナに日常を奪われた人たちが、歯を食いしばって立ち上がろうとしている。あの朝のチラシには、大勢の人の覚悟と希望があふれていました。
そして、多くの読者が久々に見た行き付けの店のチラシに、平穏な日々の有難さを実感したはずです。
この日を境に、私ははっきりと自らの使命を意識するようになりました。
折込チラシは日々の暮らしに欠かせない情報であるとともに、地域経済の活力の指標でもあります。言い換えれば、その街とそこで生きる人たちの「元気の証」です。
「一枚でも多くのチラシを届けることで、社会を明るく元気にする」
それが、私たちが果たすべき使命です。
コロナ禍は依然として収束の兆しが見えません。いまは一日も早く以前と同じように人々が集い、笑い合える日が戻ることを願うばかりです。
クライアントの皆さま、就職をお考えのあなた、私たちと一緒に、この社会をもっともっと元気にしていきましょう。
どうぞよろしくお願いします。
代表取締役社長
渋谷和久