代表メッセージ
MESSAGE
日本で最初の日刊新聞は明治3年(1870)、横浜が発祥とされ、時代の波とともに一気に全国に広がりました。当初は街頭での辻売りや書店などでの店頭売りが主流でしたが、次第に各家庭に直接届ける戸別配達制度が普及していきました。チラシ広告の歴史はこれより古く、江戸時代半ばには「引札」(ひきふだ)と呼ばれる宣伝ビラが存在していたとされています。戸別配達網の広がりとともに新聞は広告媒体としての価値を高め、引札は「折込広告」へと発展していきました。
大正から昭和にかけて、ラジオやテレビなど新たな情報媒体が相次いで登場する中、折込広告はクライアントと生活者を結び付け、この国の経済成長と地域の発展を支えてきました。平成に入りインターネット全盛の時代になってもなお、デザインの多様さや一覧性、保存性といった紙媒体の利点に加え、指定日に特定エリアにピンポイントで訴求できる効率の良さは多くの広告主や消費者に支持されています。
世界に開かれた港都・神戸に本社を置き、摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の旧五国からなる豊かな風土の兵庫県で育まれた弊社は2019年春、前身の「神戸新聞折込サービスセンター」と「神戸オリコミ」の合併による新発足から25周年の節目を迎えました。メディア環境の一層の大変革が予想される新時代へ向け、私たちは神戸新聞グループの中核企業としての誇りを胸に地域社会の発展に尽くしてきた先人の思いを受け継ぎ、従来の広告の概念にとどまらない地域密着の情報媒体として、さらなる成長を続けてまいります。
代表取締役社長
渋谷和久