★折込広告の始まりは?
「チラシ広告」の歴史は古く、商業が本格的に発展し始める江戸時代前期には、宣伝のために『引札』と呼ばれる印刷物が配布されたそうです。現在の「三越」の前身である「越後屋」の『引札』が最古の宣伝チラシであると言われています。

また明治維新となり新聞が創刊されると、ほどなく『引札』が新聞附録として配布され出したというのが、“折込広告”の始まりです。

このように「チラシ広告」は、永年にわたり私たちの消費生活に密着し、信頼され続けてきた広告媒体です。
では実際に「チラシ」を新聞折込する場合、どのようなことに注意すれば良いのでしょう。

新聞折込の料金は、①配布地区、②チラシのサイズ、③紙の厚み、さらには④特殊な加工が為されているかどうかで決まります。
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★チラシの大きさは?
日本の新聞の大きさは一般的に、406mm×545mmのブランケット判と呼ばれるサイズです。
これを2つに折ってチラシを挟み込みますので、折込のチラシサイズは、半分の273mm×406mm以下のサイズです。
これよりサイズの大きなものは、新聞からはみ出てしまうので、折り加工が必要となります。

 

★折り加工せずに折込ができるのは、B4サイズ以下
この大きさ(273mm×406mm)は、B4サイズ(257mm×364mm)より、少し大きいサイズです。
したがって、折らずにそのまま新聞に折り込めるチラシは、紙の標準規格でいうと、B4/A4以下のサイズです。

B3/A3サイズ以上の大きさのチラシは、あらかじめ折り加工をしてB4/A4のサイズにした状態で納品します。この場合の折込料金は、チラシを広げた元のサイズの料金となります。
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■B4/A4以下のサイズのチラシは折り加工が必要のないチラシですが、折り加工した状態で折り込みたいという場合には、別途定形外料金が必要となります。
折込作業をする際に、このようなチラシは余分に手間がかかるからです。

★厚紙は別料金です!!
■四六判110kg以上の紙は“厚紙扱い”となり、別途厚紙料金が必要です。
紙の厚さは“重さ”で表現されますが、折込する場合の厚紙とは、“四六判110kg以上”の紙を言います。

商業印刷では、四六(シロク)判というサイズの紙(788mm×1091mm)がよく使われます。
このサイズの紙を1,000枚重ねた時の重さが110kgというワケです。

一般に折込チラシは70~90kgの紙が多く使われており、この場合の折込は通常料金です。
四六(シロク)判110kgの紙というのは、コート紙でいうとポスターや会社案内などに使われる厚めの紙です。この紙以上の厚みがある紙は別途、厚紙料金がかかります。
料金は1枚につき、+厚紙料金0.5円となります(兵庫県の場合)。
ちなみに官製はがきは、四六(シロク)判180kgという重さですので、もちろん厚紙です。

★特殊な製本加工をしたチラシはどうなるの?
■その他、型抜き機を使った特殊な形の印刷物や、ハガキを貼り付けたチラシなど、特殊加工をほどこしたチラシを折り込む場合には、定形外料金がかかります。
また、新聞販売店で複数チラシを1枚ずつセットする際、丁合機という機械を使用しますが、この丁合機に掛からない恐れがあるような印刷物は折込できない場合があり、事前に営業スタッフにご相談いただく必要があります。

最近、特殊な印刷加工や製本加工を施して、“インパクト”の強いチラシで広告効果を高めたいというニーズが高まっております。そのような場合には事前に営業スタッフにご相談のうえ、企画を進めていただきたいと思います。